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<71> 安曇野スケッチ?(4)

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安曇野といえば、写真を撮る人、絵を描く人たちがこぞって表現する極めつけの場所が、有明山を背景にしたものと、ここ大王わさび農場の水車小屋を絡めた川岸だ。
ここを表現し、巷に氾濫している作品(写真&絵画)は数百点を超す数ではなかろうか?
ここは、誰か一人がこのビューポイントで、カメラを構えたりイーゼルを立てると、他の人が割り込むスペースはまったく無くなってしまう厄介な場所である。
3人立つと2人は川にドボンとなること必至である。
無論、駄画社々長もこんな所でスケッチなんて芸当は思いもよらない。ひきも切らぬ観光客の切れ目を縫って柵を乗越え、デジカメを持った腕を目一杯突き出してのワンシャッターものである。多分、重い一眼レフなどだったら川にボッチャンものである。
後ろでニヤニヤ見ていた専務は「シャチョー落ちろ〜」と念を懸けたが、ドッコイ踏ん張った。
危険を冒しての構図だから、なんとかスケッチ風にでも……ということで、お笑い草にしてみました。
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    世界のクロサワお墨付き、安曇野の極めつけ = 鉛筆スケッチ風 文字通り絵空ごと

この場所は黒澤明監督作品の映画「夢」のロケ地です。笠智衆さんが水車の修理をしながら主演の寺尾聰さんと会話するシーンを撮っていました。笠じい様の初恋談義だったような。「ハァ〜、ハァ〜、ハァ〜〜」独特の笑い声が好かったねー。
凝り性の黒澤監督はロケ用に水車小屋三棟を建て、その界隈に鄙びた木橋を架け、クレーンでの俯瞰撮影、シャングリラの表現は実に良かった。
もし小橋が残してあったら、大勢の観光客で忽ち毀れドンブラコ。とっくの昔に理想郷が修羅場に……だったでしょう。何しろ水量水流が並みではありません。
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by ky-shige | 2009-04-17 17:01 | 社長の駄画
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