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<80> タンク・タンクロー

<80> タンク・タンクロー_f0176500_18124510.jpg球状表現を始めたきっかけについて、以前 <9>球ビズム−1 にて詳細に述べました。
そこでは 「M.Cエッシャーの球形表現 = 若き日にエッシャーの作品集をみて、オッ球ゲタ!。以来、ン十年、脳みその隅に住み着いていたビー玉が『球ビズム展』参加をきっかけに転がりでてきた」 と書いています。(←左図はエッシャーの作品)

そのとおりではあるが、それは駄真画報社々長がグラフィックの業界でスタートしてからのことで、さらに遡って幼児期に何らかの刺激を受けていたことに、ふと、唐突に思いが至った。
物心がつくかつかぬかのシャチョーは、姉や兄の使い古しの遊具や本を与えられて、文明文化に接した訳である。戦前戦中の物不足時代であるから、新たに買い与えることも出来ず、親達にしてみれば悲しい時代でもあった訳である。
なかでも幼児期から少年期に懸けてシャチョーのお気に入りは、兄や姉達の読み古しの幼・少年雑誌だったようだ。(古雑誌はポイ捨ての時代ではなかったのだ)
<80> タンク・タンクロー_f0176500_18135130.jpgところで、その時代と球状表現の結びつきは……?

ウィキペディアによると「ーロクンタ・クンタ」(戦前表記、右から左に読む)は、大日本雄弁会講談社の雑誌「幼年倶楽部」1934年(昭和9)1月号から1936年12月号にかけて連載された阪本牙城の代表作である。……とありました。

脱線  =  ちなみにシャチョーは長嶋茂雄氏と同じ1936年生。氏は「ソー、二・二六事件ね、あの日の朝は雪が積ってましてねー。寒い朝でした。ハイ」と仰ったとか。「ハイ」

球形で多機能を備えた異形のロボットの元祖、タンク・タンクローの活躍を描いた漫画が、まだ文字も読めない幼いシャチョーの頭に容易にすり込まれ、今日鮮やかに記憶の影像を浮かび上がらせるのだ。http://www.amazon.co.jp/タンク・タンクロー-阪本-牙城/dp/4778030141
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玉、珠、球への尽きない興味が、脳みその隅に住み着いたのは、どうも幼い時分の日常の中で阪本牙城の「タンク・タンクロー」に接したことに端を発したようだ。
絵、画像、図形が人間に影響を与える力には、言葉では説明できない計り知れないものがある。
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by ky-shige | 2009-06-07 18:39 | 球ビズム
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