<90> 白百合

f0176500_15592313.jpg大きな鉢植えの白百合を見つけました。
まるで手入れされた様子がない百合で、背丈以上になっていて、放っておくと前後左右に繁茂しっぱなしになって、歩行者の邪魔になることを心配してか、ビニール紐で大雑把にくくってありました。
その所為もあるでしょうか、おまけに取材時は蒸し暑い夕まぐれだったので、見かけたときはすこし暑苦しさを感じました。
可哀想ではアーリマセンカ。やはり白百合には清楚さを求めます。

既に萎れ始めたものや、すこしシワシワの強過ぎる花弁にはアイロンをかけてスッキリさせて、数本を間引きして風通しをよくした状態に、涼しさを求めて、NTラシャの青灰白色紙に現代日本画風にを目指して描き始めたのですが、手に負えなくなって最終段階では、鉛筆タッチを加え、ご覧の如くの体たらく。

駄画社々長の自信過剰には困ったもんだ。やれもしない日本画?モドキなど目指すとは。何れの分野の絵ともつかない面妖な雰囲気を漂わせているのは、写真の調子に気が移り過ぎた所為だろう。説明過多なフィニッシュで御座った。せっかく描き上げても満足感不足。
貧乏性のシャチョーは、一端描き出すと無理矢理でも完成?否、自分なりに完了させないと気が済まない。拙いと思ったときは、思い切って途中でも打ち切るか、描き直す度胸がほしいものだ。今回も反省点多し!
描き込むとシャチョー疲れるでしょー。老シャチョーには鉛筆+淡彩が向いてるんでないかい。
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    画像をクリックすると拡大され、鉛筆タッチも見れます。

閑話休題
戦火に散らされた沖縄の女学生への鎮魂の気持ちを……白百合からイメージさせられる事のひとつです。
彼女たちは私の姉とほぼ同世代です。姉はあの当時、師範学校の学業をヨコに置き、軍用飛行機重要部品(ベアリングの不二越)工場で勤労動員。作業に明け暮れていました。工場は大空襲にて損害を受けました。寄宿舎生活でしたが、たまたま休暇だったので、姉たちは一時帰省中で罹災を免れました。工場は修復されないまま間もなく終戦を迎えました。(夜空なのにB24?の大編隊の機体がくっきりと目視できた。がゴーンゴーン爆音轟かせて山なみを越えて行き、その後富山市街が炎上。山越しに夜空が赤くなった。帰省中の姉はがたがた震えていたのを記憶している)
その頃、国民学校の末っ子ガキンチョだったシャチョーはといえば、ノホホンと川遊び、小鮒とりなどでの熱中時代であったナ。
シャチョーにとっては、その後戦後の食糧難、育ち盛りに食い不足世代としての辛さ味わった事などが強烈な印象として残っているナ。両親の実家は何れも農家だが、それぞれ大黒柱は戦後しばらくも外地に抑留されていて帰還が遅れ、働き手不足。生産に歯止めがかかったまま。
食い溜めを望んでジジババの家に出向くが、スイトンばかり。良質米の生産地なのに、ガッカリの記憶が甦る。
夏が過ぎ風あざみ♪……私の心は夏模様♫(少年時代・井上陽水) そうだ!夏が過ぎたら野アザミなんぞを描いてみたいものだナ。
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by ky-shige | 2009-08-06 16:17 | 社長の駄画 | Comments(2)
Commented by rascal-monad at 2009-08-07 02:39
白百合 拝見しました。
仕上がり 見事だと思うのですが
ご自身ではお気に召しませんですか?
レベルが違い過ぎて細かいことを書けませんが
仕上げに鉛筆を使われても好いように思います。

シロートの個人的好みですが
制作途中の白百合 かなり好きです。

Commented by ky-shige at 2009-08-07 21:44
鉛筆タッチや筆使いがチョコマカ細かく わずかなはみ出しも気になり
神経質で辛気くさい描き味だなー 加齢が為せる事なのか
タッチを走らせた軽妙な描き味を……と いつも思ってます……が
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