<110> 早朝雪の公園

早起きは三文の得。寝坊助の駄真画報社々長にしては快挙! 早朝、雪の公園に赴いたら、何やら写真では見た事があるし、誰しもが眼にしてはいるが、こんにちまで淡い意識下でしか見ていなかった自然現象に遭遇した。最近知人のブログで知り得たチンダル現象を目の当たりにし、お蔭でフムフムと納得しながらの散歩を楽しんだのであった。
雪国生まれではあるが、東京生活50年選手にとって、雪の光景に生で接するのは、何とも嬉しいことであった。
この光景を描くには、腕が追いつくかどうかはともかく、しっとりとした叙情を漂わせたい。画面に気持ちの和む空気感を漂わす。理屈抜きに気持ちよく楽しめる、宮崎駿監督のアニメ映画の背景画(男鹿和雄氏作)のようにしてみたい……と思いたった。
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男鹿氏の表現する絵は、無論監督の要望(観客万人が親しめる味わい)に100%応えているだろう。テレビで放映された「となりのトトロ」や「もののけ姫」などを見ると、その仕事ぶりは、なまくらシャチョーは無論遥かに及びもしないのだが、黙々と世のため人のため仕事をこなす姿勢に、どこか商業美術の世界で拙いなりに巳を処してきたシャチョーは何か底通する生き様のような熱いものを感じるのです。
光芒に満ちた公園での写真取材の時点で、早くも宮崎アニメの世界に引きずり込まれ、描画中はすっかり男鹿さん気分であった。(似てる似てない、上手い下手、善し悪しなどは別にしての話)

A閑話
若き修行時代のシャチョーは今回のような、すこし甘ったるい色使いで描いたりすると、数校掛持ちの絵画のP教師は厭な顔をして「パン画は描くな!」つまり修行中の身で売り絵の真似事はイカン……などと言われたものでした。幾度言われた事か。(少年にはパン画のパンは何を指しているのかも理解の外であった)
アカデミックを標榜していた当時の指導者はなにを勘違いしていたのか、幾分偏狭な表現法を押しつけていたのでは……万人のための商業美術の高みを目指している者が集っている教室で何をか況んや……であった事を思い出す。
久々に描いていて心地良かった。若き日の反逆精神に終止符が打てた。自分の素直な感情が絵筆に乗り移ってくれたようだ。
つまり何を言いたいのか。大衆迎合と言えば、聞こえが悪いようだが、その何処がいけないのか? 今回ブログアップする前に複数他人に見せたら大好評! 山の神専務も当然褒めてくれた。これこそ私なりのアカデミズム真髄真骨頂。今回の出来上がりにほぼ満足! 目出度しメデタシ 商業美術バンザ〜イ!
今後、男鹿氏の描き味をさらに研究する価値有りかも。一方、透明水彩の名手達の筆法などもモノにしたいものだ。

余話 = 先日テレビ放映された「崖の上のポニョ」の背景画などの描き味は、今までの物に慣らされた眼には少し違うぞ……更にさらにコッテリと手仕事の味付けを濃くしているように感じた。
ちなみに「もののけ姫」などの特殊効果を担当された橋爪朋二氏は、わが社の山の神専務と中学時代の同期生で、氏の活躍を誇りにしており、それゆえにシャチョーも番組拝見……お相伴に及ぶ訳です。
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by ky-shige | 2010-02-14 21:59 | 社長の駄画 | Comments(0)
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