<153> ある日本画作品について・私考

f0176500_222470.jpg9月9日は猛暑のぶり返し。心臓に爆弾を抱える駄真画報社々長だが、そんな中フラフラになって絵を観に銀座に行ってきました。

左に掲示した作品の写真では一見日本画洋画の識別がし難いでしょうが、現物の前に立てば明解に日本画そのものです。
二川和之氏の屋久島の樹林の絵は、見る側の私をも包み込む霊気、空気感には、只々驚嘆させられました。
洋画の世界が示してくれるリアルさに、かなり〝馴れ〟の様なものを感じているのですが、岩絵具彩色による写実細密を追求した日本画は今まであまり眼にした記憶がありません。新しいリアルさを突付けてきます。へたばった心臓も絵の前で深呼吸したら甦るほどでした。
たぶん日本画の観賞慣れしてる人達も、あらためて日本画特有の岩絵具の特性を100%はおろか、まったく新しい効果を発揮せしめる氏の力に驚愕せざるを得ないのではなかろうか! 『新リアリズム日本画』と勝手に命名したくなりました。
画家が表現するものは、独自の個性と方法で、方向を探り続けて一生を全うさせるのだ。と大旨そのように思っていたのです……が。しかし、二川さんは「個性とは何ぞや?」……など超越した方のようです。何れの絵にも「あざとい作為を込めた個性?」の気配がありません。ここに独自の日本画の方向性を明解かつ斬新に、新たに確立されたのだ!と感じました。(個性を際立たせた絵も無論大好きですが)
美しさは勿論、万人が機嫌良く納得させられると言う芸術の使命を果たすべく配慮もしっかり為されているのです。
おそらく外国の方々もご覧になれば最高の賛辞を呈す筈です。

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この心地佳い思いをした勢いで画廊を出て、猛暑もモノカワ、今度は思いっきり若手の日本画グループ展に。次世代や如何に?……と探索に脚を向けました。
美術大学の日本画専攻を終了されたばかりの方々四人を訪ねました。〝今から芽を出すぞー〟との決意表明だと思います。"budding"と会場表記されていました。出品者全員在廊されていたので、それぞれに作品の制作意図など伺えて、有意義なひと時が過ごせました。
23〜5歳 vs. 75歳が飛び交わす論弾雨霰! 皆さん芯がブレていません。その人なりの抱負が伺え、こんにちの若者はシッカリしているなー。と感心させられました。
それに引替え、駄チョーはチャランポランだった若き昔日に憶いを馳せ、冷や汗も混じえ、大汗をかいた暑く熱き一日であったナ〜。
左から、高岡さん、豊川さん、佐直さん、飯沼さん、有難うございました。しっかり確固たる信念を述べられた皆様に、アホ駄真画報社々長がエールを送ります。
会場で話題になった前述二川和之氏の絵に関しては、絵画の世界にはまったくトーシロ駄チョーの勝手な私考です。嗤ってチョンマゲ。

左上の作品写真は「二川和之展」案内DMより 9月1日(木)→ 19日(月・祝)火曜定休
                      ART GALLERY TENSHIN 銀座6-4-16 数寄屋通

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by ky-shige | 2011-09-11 22:15 | 駄真画報 | Comments(0)
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