<163> 植田正治讃歌

東京都写真美術館の入口付近に白戸家シリーズの、いや植田正治のたぶん代表作「砂丘シリーズ」の大引伸し写真が掲示されています。
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数年前、親しくしているブログ暗箱夜話http://anbakoyawa.exblog.jp/19971003/の発信者masashiw2さんが、その画面の中の登場人物に駄画社シャチョーを是非とも加えて……と大真面目に写真撮影を敢行されたのでR
「植田正治へのオマージュ写真作成への参加を感謝」との一文をつけて写真データを送付いただいた。
問題はシャチョーの後頭部。円形に輝く部分を巧みに髪を寄せ目立たぬ様にとの行き届いた植田調配慮も頂いたこの写真はときどきモニターに映し出してひとり悦に入っている気に入りの一枚です。
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唯一心残りなのは、きょうびに至りテレビCM白戸家シリーズ「糸電話編」を繰返し視聴していて、アッしまった! と気付かされ、あのとき撮影者の意図を知認し得ていなかった惚けシャチョー、気楽に後ろ手を組んだ崩れたポーズは、何ともはや「キョーツケ」の姿勢を執るべきだった。さすれば、「masashiw2傑作写真群」に列された筈。
「糸電話編」と植田氏の「砂丘シリーズ」の間に何か関連性が在るのか無いのか、知る由もないのだが、植田正治の写真は前衛的で構成主義的な大真面目昭和アバンギャルド的イズム?を横溢させていて、これまた昭和オールドボーイのシャチョー好み。
「糸電話編」の女学生も昭和正調セィラァー服。これまたシャチョー好み。一部には「ちょとスカートが短い」と苦言を呈す御仁もあるやに… 無視無視
経済成長期の広告写真やファッション写真に少なからず影響をあたえ、コマーシャル写真の業界用語に「植田調」なる語もあったほどです。今日の最先端をゆくクリエーター達をも刺激し続けている哉と見受けられる也。
氏が他界されて翌年あたり、銀座数寄屋橋「富士フォトサロン」(2007年閉館)で、お弟子さんたちが先生を偲んでの合同展を開催され、晩年まで後輩の育成に尽力された様子が伺え、こころ暖まる写真展でありました。

〝鳥取のハワイ温泉ブーム〟の火付け役は白戸家以前に、植田正治なのでは?  駄画社シャチョー渾身の考察でした。

ちなみにmasashiw2氏は現役バリバリの装丁家でありグラフィックデザイナーです。氏の先見の明に感服しきりでR

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by ky-shige | 2012-05-03 13:54 | 駄真画報 | Comments(0)
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