一年にほんの数回だが、わが社の専務は絵筆を握る。
主として、友人に送るための年賀状や暑中見舞い用にである。 時間をかけてかなり熱心にやる。おおむね、対象物を置き直接の写生を好むようだ。まれにデジカメ写真をベースに描くこともある。 「写真を見て描くよりも、実物を目の前にして描く方がよい絵になる」と、絵の専門家のように宣うが、私の目からみれば、明らかに写真を拠りどころにしたものの方がよく形が整っている。それを言うと些か機嫌を損ねる。 彼女の唱える「よい絵」とは良い、善い、好い、佳いの何れに該当しているのか、よく解らない。だから私は彼女が現物を前にして描いているときには「酔い絵だね」と評することにしている。 専務は誇らしげに×××××の胸をはる。メデタイ、メデタイ。 南天(年賀状用)= 鉛筆・透明水彩 A4 用紙? この絵は写真を見ながら慎重に描いていた。 社長が「なかなかいいじゃん」と言うと「写真を見て描くと、チットモよい絵にならない」と宣う。 長年グラフィックデザインの仕事で写真も含め、あらゆる資料を下敷きにして、描いたりこねたりしてきた社長は返事に窮するのである。 つまり、描く楽しみがウスイということだろうが、見る側にとっては「ソンナノ関係ナイ!」。幾枚かの絵を比べれば、その差は歴然。 だから社長の権限で『南天』を専務寄稿画の中から、イの一番にアップすることにしたソーナ。世の中キビシイのだ。 ヤバッ! 冷戦勃発か?
by ky-shige
| 2008-06-17 12:02
| 専務寄稿画
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