<   2009年 03月 ( 4 )   > この月の画像一覧

<67> 伊豆・八幡野港(2)

f0176500_10512660.jpgいよいよ最終段階。白地に墨線で雲の浮いた空を描く自信がない。
やはり先日アップした「横浜イギリス館」で使った手法しか思い浮かばない。
何がしか地色の上に明るい色を載せる方法しか思いつかない。

シャチョーは表現手法の幅をもたない事に愕然とした。

ならば地色を着けよう。おそるおそる色を……
大変だ! ムラムラになってしまった! もう手に負えない!ヤケクソだ!
空に雲をペンで白くした。「オヤ、案外イインデナイカイ」 怪我の功名か? 
なんだか古色を帯びた羊皮紙に羽根ペンとホワイトチョーク併用で描かれた西洋の素描風に見えてきた。

メデタシ メデタシ まったく駄画社シャチョーはオメデタイ人だ。
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    「伊豆・八幡野港」  ペン・耐水性の墨インク+透明水彩+ホワイト(Gouache)
               今回は額縁寸法に合わせて描きました。           ブログランキング・にほんブログ村へ
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by ky-shige | 2009-03-21 10:59 | 社長の駄画 | Comments(0)

<66> 伊豆・八幡野港(1)

f0176500_2125292.jpgどうも駄真画報社々長は加齢とともに子供っぽくなっていくんでないかい?

駄画用に限らず、取材?した駄真はどれもこれもガキっぽいと云うか、有りきたりな味のものばかり……
写真オンチと云おうか、主張なし、構図が幼稚、単純、ヒネリを効かせる才覚がまるで無いようだ。少年に撮ってもらったようだ!

こんなのをベースにして描くとなれば、昭和20年代の少年期に戻ろうではないか。
あのころ憧れた少年雑誌で活躍した鈴木御水や山川惣治氏のペンタッチ挿絵風を意識してやってみるか。

あぁそうだよシャチョー、それでヨカンベ! シャチョーは昭和少年そのものだ! ……無理して大人びることないよ。少年のやらかす事です。おおめに見守ってやりましょう!
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墨インクで、伊豆・八幡野港を描いてみました。空に雲など描いたら終了にしよう。週刊漫画誌掲載物の背景画のようになってしまったかな?

閑話休題
リタイアして、2年半経過した。
現役時代は注文要望に応えるという制約条件つき日常だったわけで、絵筆を動かすのが好きだったか? というと必ずしもそうではなかったようだ。
戦線離脱したら社会規範から外れていなければ、自由な表現や活動が許される…… おおいに有難く結構ずくめの日々を過ごせるだろうとの期待感で胸が高鳴りポンポコリンのボインになった。
私は現役生活で会社や組織に身を置いたのは15年ほど。以後フリーで仕事をこなしてきたので引退宣言したのちも、生活ペースに急激な変化が起きた訳でも無く、たんたんと日時は流れ、いつの間にか、たぶん無気力状態?に幾らか流されて胸も弾まなくなった。胸の奥にはよくはわからない焦りのようなものが燻っている。この状態に幾分戸惑っているのが現状です。
老齢期をどう過ごせばいいのか、一般的に云われているように、のめり込める趣味を持つことが良いのだろう…… 幸か不幸か、上手くもないが、下手でもない程度の描画技術が身には付いているようにシャチョーは勝手に思い込んでいる。
描く事が好きでも嫌いでもないというのが本音?かなぁー。のめり込めるほどの、かけがえのない趣味になってくれると有難いのだが…… この道を活かすしかなかろうということで、ぼつぼつ始めようか。 モヤモヤを吹き飛ばそうではないか! さめている老人は御し難いねー
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by ky-shige | 2009-03-19 21:20 | 社長の駄画 | Comments(0)

<65> 駄画用取材ネタをベースに

数年前から駄画用にと幾分意識しながらデジカメに納めた風景がある。
先日お見せした「横浜の山手・イギリス館?」もその内の一枚だが、横浜以外に信州の安曇野や伊豆半島……など。それに日頃の散歩コース、林試の森公園や目に映る植物など。
MOやCDに未整理のまま入っていますが、幾分マシな駄真を探しだし、それをベースにして駄画をでっち上げようというわけです。
いまやクライアントあってのデザイン仕事からは離れた身ですから、描き方や描き味などは、おもいのままに好きな様に捏ね上げていいわけです。
描き方がその日その時の気分で多分コロコロ変わるでしょう。自由気ままに、なんだか愉快になってきました。
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    「伊豆の下田、ヨットの溜まり場」 繋留されてるヨットが少ないので2〜3艘足しました  鉛筆+透明水彩(マスト部
     に白ぬきインク使用)
     しかし、彩色具合がイマイチだね〜 筆使い下手だね〜 シャチョーしっかりしたまえ     ブログランキング・にほんブログ村へ
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by ky-shige | 2009-03-14 23:56 | 社長の駄画 | Comments(2)

<64> スクラッチ仕事を思いだした

ペン描きの「イギリス館?」をアップしおえたシャチョーは、いささかグッタリ、若さと元気を貰おう…心身に一鞭いれようと、先日、国立新美術館で「東京五美大卒業制作展」に。入場無料はシャチョーにとって、懐にも優しい一鞭くれたウレシナミダものであった。
細かい手作業を必要とする版画が各大学でかなり盛んなのに驚かされた。凸(木版)、凹(エッチング、スクラッチ)、シルクスクリーンや、気の遠くなるようなビュランを駆使しての小口木版(細密作業)大画面一杯に小口木版を敷詰めて構成して、見事一度刷りで表現した大画面作品など、見応えがありました。
久々にペン描き作業をしたシャチョーは、ふと、現役時代の細かい作業に明け暮れていた日々に想いを馳せた。その昔、白黒一色刷りの新聞や雑誌広告用に商品(高級食材や洋酒、機器類など多種多様)を写真では説明しにくいものなどを、メリハリをつけたスクラッチ画で表現することがママ行われ、必然的に要求されることが度々あった。
今も市販されているかどうか?スクラッチボード紙(台紙に石膏を塗布、表面を黒インクで覆った用紙)もありましたが、かなり高度な腕前がないと、当時の若造シャチョーごときには使いこなせない画材でした。
業界では点描やペン仕事で表現する人たちは、今も昔も大勢いらっしゃるが、スクラッチ画は近年あまり見かけなくなった。

嗚呼懐かしや君よ知るや若きシャチョーのスクラッチ画をお目に掛けようではないか。
紹介するクラシカルな味の図版6点は、一見、本格派のスクラッチ画に似せてはいるが、種を明かせば単純なペン画です。
墨汁で描いたり削ったりして形を表す「スクラッチ画もどき」を考案し稼ぎに繋げた人は駄画社々長以外に見当たるまい……?
削ると鮮明にシャープな白地がでる。しかも紙地を傷めない。塗ったり、削ったり、何度も繰返すことが可能な用紙がないものか?
手加減は必要だが、都合のいい紙があったのです。現在製造を続けているかどうか? 写真印画用の「バライタ」と呼ばれる感光乳化材塗布前の紙があったのです。
バライタ紙(厚紙に白土の如きものを厚く塗布)はシャチョーにとって扱いやすく、筆やペンで黒く描いたり、定規を当ててペン先型カッターで白く削りだしたり、やり過ぎた部分は再び黒くしたり、修正に白い絵具を使わなくていい便利な用紙でした。無論、一般的な版下作成にもひと際シャープ差を際立たせる用紙でした。
ナンダカンダと説明が小煩いですネー。作画したものを見てください。
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「帆船日本丸-中村庸夫写真集」1984 読売新聞社刊 の解説ページに掲載したものです。ブックデザインは多田進さん。駄画社々長(47〜8歳頃)は図版担当。左上よりセイル・ロッカー(フォア・マストがロッカー内をつらぬいて船底部に達している)、第一倉庫、船長公室、実習生居室、機械工作室、厨房
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日本丸の艤装・構造図  定規・雲形定規+ロットリングペン  掲載本よりスキャン。構造を見せるためセイルは透明に表現したところがミソ……とシャチョーは自慢しております。
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今回ペンを使ったことがきっかけで、なにかあったゾ…… と押入れの奥から掘り出しました。懐かしいナー。よく手が動いたんだナー。
現在、日本丸は横浜のランドマークタワー横に、姉妹船の海王丸は富山県射水市の富山新港に繋留してあり一般公開されている。両船とも船籍は現役として登録されているそうです。

スクラッチ&エッチング銅版画(ドライポイント&腐食凹版など)は古来より盛んなことにて珍しくない事ではあるが、PC時代の今日、非能率的で面倒くさい職人芸、いまや誰もやらないだろう…… と思っていた細密手作業に挑戦する美大の学生さんが大勢いらっしゃるのは、驚きであり、何となくウレシナミダがチョチョギレタ次第!

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by ky-shige | 2009-03-06 17:24 | ブックデザイン | Comments(2)