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駄真画報社々長は、今回建物を含めた風景を描いてみて、不自然でないパース感を出す難しさに閉口苦慮してます。
建物をメインにすえる風景画は難しくて、厭になって投出しそうになってますが、今回はちょっと背伸びして、風景画としてそこそこに見れるパースペクティブ処理(定規を使わないだけの事ですが)に挑戦してみようか。という訳で、どうにかここまで描きました。 ![]() ![]() プロアマ問わず、古来より、風景画は大旨二点透視、つまり、消失点は左右二方向にのみ(とは限りませんが)定めて描いたものが多いようです。 建物などは天に向って窄めないで描きます。縦線は大旨垂直に表現します。ですから道路を挟んで両側に立つ、尖塔を持つ建物と街路灯を垂直平行に描きます。 建築パース画や風景画がすべてそうだとは言えないのですが、二点透視の法則を活かした絵は安心して見れるように思えます。添付した鉛筆描きと写真画面と見比べるとかなり違います。 アッ! 大変だ! 右側街路灯の先端照明器具など消失点のほぼ真上。ほぼ水平に?かな? 次回掲載時までに直します。 イーゼル使って現場で写生すれば、何故か見たいものに視点が上手い具合に移動してくれて、見回す辺りの大方の建物は垂直にと意識させてくれます。 だからプロ風景画家は現場と写真は違うと言います。諸々違いはあるのは当然ですが、まず第一にあげる違いは写真が示す垂直の在り方への違和感のようです。 写真ではレンズを中心に垂直水平線は縦横各々一本づつしか有りませんから当然です。 シャチョーも同感ですが、今や高齢者です。屋外でイーゼル立ててはトテモトテモ。写真が仕掛けてくる奸計に嵌らぬように、慌てず騒がず、ユルユルと…… 机上の空論を楽しむ訳です。 団体展などでは、写真をベースにした絵の匙加減の上手い下手が、作品毎に如実に顕れていて、興味深いですねー。プロ風景画家で現場第一主義を標榜する人が多いのは、奈辺の理由からではなかろうか。 風景画も正確にデッサンを執れば、写真のようになってしまうのでしょうが?絵としては面白くない訳です。 静物画や人体や石膏像のデッサンは無意識ですが三点透視の法則が勝手に働いて、現実を描きだそうと懸命になります。しかし風景画は非現実的な構図決めに腐心して現実感を表そうとする訳です。 人間ってよく出来ていますねー。理屈っぽい作図法なんざ知ってなくてもいいんです。対象物を如何に描くと格好いいか、臨機応変描き分けてるんですねー。 二点透視図法は、人の眼に優しく働きかけるための方便で、紙上でのみ許されているのでしょう。 時間をかけて描くことが嫌いなシャチョーだが、パースの狂ったものは見せたくない!……と、消しゴムごしごし七転八倒。絵らしく見せるため、定規に頼らず、フリーハンドで見栄張ってます。 無論,無意識の内に二点透視図法に沿っている訳です。イヤー建物描くのは難しいです。 この後続けても、うまく描き上がるか?自信ありません。淡彩をのせるか?はたまたペン画にするか?思案橋ブルース? [A閑話] パースペクティブを気にしながら横浜山手の佇まいを描いていると、難しさに触発されて、昔の事など思い返しました。 シャチョーは高度成長期の一時期、不動産広告(新築分譲マンション)のデザイン作業をやったことが幾度かありました。 完成予想図(建築パース)を描く画家(イラストレーター)と一緒に作業チームを組むのですが、クライアントからの要望が、AD(アートディレクター)やデザイナーやイラストレーターへと、いろいろ要望が出されます。 特にイラストレーターには建築家の描くパース画とは幾分異なり、生活感とか絵画的な味付けも加味してとか、難しい注文を付けてきます。大変に難儀な仕事ですが対応して、顧客に憧れを抱かせる訳です。 そのほか、分譲物ではないが、日本初超高層の霞ヶ関ビルや新宿西口開発に関連した完成前の告示用印刷物には建築知識の豊富な大物画家を起用して、魅力に満ちた完成予想見取図や構造図……などなど、随分と年数が経ちましたが、今回描きながら、往時お付合い頂いた画家さんたちやイラストレーターの方々の凄さを思い起しました。 (私信・ひょっとして豊四季の兄貴ん家に霞ヶ関ビルの、あの物凄いパース画の刷り物は残ってませんか? もしあればスキャンしてデータをメール願えると感激のイタチ。今一度、しみじみ見てみたいなー。さすが二紀会の重鎮の仕事、見事なものでしたよねー) 多少描くことに自信ありと自負しているシャチョーだが、この程度の構図もので音を上げてます。建築パース画の専門家の上手さと根気には脱帽です。 具象画にパースペクティブは重要な要素でしょうが、特に建築物の表現では、わずかな狂いも目立ちます。 趣味で描いているのだから気楽にと思ってはいるのだが、こんご風景を描いても建物はなるべく容れない様にしようかなー。 [余談] 手早く上手いパース技法をモノにすれば、わが駄ブログの評価はアップするだろうなー。 言わずもがなの青臭い事をくどくど述べるのは、益々ジジー度がアップしてきた…… と山の神専務が…… 沈〜ン ポチ→ ![]() ▲
by ky-shige
| 2010-01-25 14:02
| 社長の駄画
![]() なまくら者だが、どこか粘着質のシャチョー。ほざいた手前、メンツがたたない気がしないでもないので、以前取材してきた写真を見ながら描き出しました。 今回のこの絵もポケデジで撮ってはきたものの、先だっての葡萄を描いた時と似て、肉眼で観察してる時は「いいなー」と思うのだが、実際に写ったものは複雑グチャグチャ。空想を交えて案配よく枝や葉を配置してみました。(ちょっと整理つけすぎか?) 最近、暫く描かないと、気分が落ち着かなくなって、幾分焦り気味に…… 休まず描く趣味人の域にあと数歩?、これは良い傾向にと思われますが、今回の柿の木の出来はシャチョーの腕前に反比例。と云うか?塗込み過ぎ。 ![]() 今回こそ鉛筆は下描きのみ、本格?彩色画(なにが本格かは知らないが)絵具主体で表現しようと塗り出したのだが、手に負えない。どうにも上手に描けない。 とどのつまりの見栄え具合は従来と同じ。鉛筆にて加筆。どうしても、このようなフィニッシュに落ち着く。 シャチョーの彩色下手は誤愛読者の皆さま承知の介。さすれば次作からは、うっすら淡彩にしようか。 ![]() 柿が熟す頃には、赤トンボはもう居ないとおもうが、ともに秋の季語だから好しとしよう。 画面をクリックすると拡大します。アラが見えます。 赤(*r*)面 [A閑話] 他人様が描いた柿の絵では、無造作に手折った実の付いた一枝が机上に、といった作品を見かけたりすることがあります。 そう云う状況で描くことに憧れてはいるのですが、シャイなシャチョー「一枝ください」と申し出る度胸も持ち合わせず、無論市街地で見かける果実のなる木や樹木は眼で愛でるものであって、手折るものではありません。 たまには郊外に出向き取材をしたり、土地の人達に話しかけたりして、実ったものなどをチョッピリ譲ってもらったりしたいものですねー。 ……と思いつつも暇つぶしのカウチポテトしながら、TV番組「ちい散歩」でスケッチして範をたれる地井さんに尊敬の念と近親感をわき上がらせ、刺激されながらも、やっぱりカウチポテトです。いけませんネー。 ポチ→ ![]() ▲
by ky-shige
| 2010-01-10 17:24
| 社長の駄画
![]() ![]() * 駄真画報社々長と山の神専務の顔を小学5年生の女児社員が描きました。(一定時間を決めて描き上げるクロッキー、5分+延長2分×2枚) よく似ている! と社内では評判! ポチ→ ![]() ▲
by ky-shige
| 2010-01-07 22:33
| 素描(デッサン)
![]() 明けまして 御目出度うございます 元日の朝8時ジャストの吾が家玄関前4階から富士山を写しました。 一点の雲片も無し。快晴凱々!明るい未来を期待させます。 ![]() ![]() ということで、駄真画報社々長と山の神専務が準備したものにてご挨拶もうしあげます。 シャチョーの図柄はイマイチ、意味不明な文言を冠しております。控えめに……が当然です。 それに引き換えセンムが張り切ってくれましたので、大きく掲載することに相成りました。 我が社の正門から望める富士山ですが、「より良い図柄に」とのことで他社さま10階からの眺望にしたとの事です。 センムは昨年11月3日の「文化の日の富士山を描いた事が意義深いのだ!」……と有りがた味のある詔を発せられた。 初夢には一富士二鷹三茄子などと古来言い倣わされてきたのですが、そう簡単に富士山は夢に現れませんが、好天に恵まれれば、まあ我が社からはゲップがでるほど富士が拝めますが、年頭には良かろうということで、アップしました。 駄真画報社々長、本年は気合を入れて描きまくる所存と申しております。早速に可成り時節外れとなった柿の木を描きたいと言っております。期待しませふ。 ポチ→ ![]() ▲
by ky-shige
| 2010-01-01 14:47
| 専務寄稿画
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