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<162> 苦笑病の平癒祈願

f0176500_136729.jpg異閑話


駄真画報社々長は本当に描く事が若い頃から好きだったのか? その証拠となる昭和中期の極私的遺物が発掘?されましたので、報告に及ぶ訳で有ります。
最近、埃まみれの古い画用の道具箱の中になにが入っているのだろうと掻き回してみました。「昭和三十四年・卒業制作20枚入」と書かれた小函があり、カビまみれのカラースライドが4枚出てきました。13枚は行方不明だ。

いや、確かもう一箱、都合二箱有った筈。33枚行方不明。

そっと水洗いをし汚れを落とし乾燥させて、再マウントし、スキャニングしてみました。

新規にお見せする描下ろし駄画も無し、もっけの幸い? ……イヤ恥のかき捨て?
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     記憶を辿ってみても、50数年前のこの作品の題名を憶い出せない。 日本民話か何かのストーリーをイラストレーショ
     ン化した筈? 
     誤愛読者諸賢には一瞥されれば、お気づきの如く、あの時代の蒼き駄画社シャチョーは何が何でもアメリカかぶれだっ
     たようだ。ベンシャーンさん風(作品が発するメッセージ性に気付く事も無く)とソールバスさん風を綯い交ぜにして
     和風のものを表現すれば斯くや…… の程度の思考。卒業制作のテーマにイラストレーションを!としたのに何とお
     手軽な! ……二十歳過ぎの駄チョー、青すぎたねぇー。何ともはや!
 
     せっかく戦後になってバウハウスの美術教育理論などをベースに始まった我が国のデザイン教育を受けた第一期生は、
     昭和10 〜11年生まれの駄画社シャチョー世代。つい先日ご逝去された柳宗理先生たち先達の叱咤激励を〝柳に風〟と
     受け流した駄チョーは流行りのアメリカ風邪で熱をあげ、その上っ面だけにウツツをぬかし、折角一生一度の卒制チャ
     ンスを、いとも気楽にやり過ごし、もっと若さ溢れるオリジナリティーを…… こん日に至って、いささか臍を噛んで
     みた次第。
     しかし、その後はギョーカイに顔を突っ込んで以来、そこそこに嫌われもせず、特に褒められもせず、可も無し不可も
     なく八方美人的に、ろくすっぽ個性も発揮しないデザイン屋さんであったが、なんとか高度成長のお蔭にて、〝雨ニモ
     負ケズ 風ニモ負ケズ〟的経験もせず現役生活を終えたのは、やはり戦後教育に尽力された先達や生意気な仲間達との交
     わりや、無論その後の実社会の方々の力添えの賜のお蔭でもあったろうか。

     著名な和田誠氏が何かに書いてらした言葉に
     イラストレーターを目指す若い人は「描くことが本当に好きかどうか。好きであることが持続できるか。それを事前に
     考えておくこと」……が肝腎である。と大旨そのように述べてらした。
     「好きこそモノの上手なれ」これは如何なる職業に従事するにも決断する前に考えておくべき重要なことだろう。その
     とおりだと思う。思い返してみると私にはこの事が、根っから、あるいは可成り欠落していたのかも知れない。何が何
     でも一方向を目指して……と云った根性が希薄で、趣味の世界でドップリ遊べる今日に至るも、いままで拙ブログでお
     見せしてきた愚画をご覧になれば納得頂けている如く、筆法描き味などテンデンバラバラ。ましてや主義主張の欠片
     も見当たらず。
     ところが何故か75歳の今日この頃、オャまぁー突然変異の如く!何かを画くことを趣味に。無論一過性の夢想に過ぎ
     ないが、昨日はあの様に、そして今日はこの様にと 夢の中で支離滅裂なのだが、かなり具体的?に画面を組み立てては
     目覚めるのでR。いささか疲れるのでR。
     日中、それ等を描きたくてウズウズしているにも関わらず、鉛筆にすら手を出さないグータラジーサンに手を焼いてい
     るのでR。これは或る種患っているんでは……
     いまさらオリジナルなるものを! なぞと大仰に構えている訳ではないのだが…… 最近の駄真画報社々長の内なる苦笑
     病
の蠢きを分析してみたのでR。
     さすれば近々、病が平癒し、平易で素直なものを描き出す筈でR。……と言い聞かせているのでR。
     
     2月〜3月にかけて、美術系の教育機関の卒業制作展が開催されている。国立新美術館などで、何れも無料で観賞でき
     る。プアジージとしては有難き事也。早速に出向き、ニューウエーブに吹かれてこよう。
     下手こくと苦笑病が更に悪化するか?(>”<)或いは豁然と視界が開けるか?(◉&◉)

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by ky-shige | 2012-02-25 13:10 | 社長の駄画 | Comments(0)

<161> 帆船日本丸2世艤装図

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近年低気温がメッポウ応える、特別手先が冷える。肩から頭部にのみ血流が集中するように意識させられ、手首から先、とりわけ手甲部の冷たさに哭かされている。
二度の心筋梗塞後遺症の所為かも!?……と。
これを昨年秋から駄画の一枚すら描いていない言い訳とさせていただきます。





先日、お台場へ出向いたとき、船の科学館の埠頭に帆船日本丸2世が繋留されていました。

















更に東京ビックサイト(国際展示場)近くでは海王丸2世が整備と荷積み中の様子でした。
いささか両船への思い入れ浅からぬ駄真画報社々長、海王丸2世の傍まで行き、その雄姿を堪能した次第。
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押入れの奥底から大判写真集を探りだしました。



「帆船新日本丸-中村庸夫写真集」1985年 読売新聞社刊 ブックデザインは多田進さん。















新日本丸艤装図は解説ページに掲載したものです。
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    駄画社々長が図版(新日本丸艤装図)を担当。50歳の頃の仕事。(図版画像をクリックすると拡大します)
    作図にあたり運輸省航海訓練所に手配頂き、浦賀で建造中完成間際の海王丸2世の船内を見学し、参考にさせて頂いたこ
    となど憶い出しました。photoshopですこし加色してみました。
    2004年10月の台風23号での海王丸2世座礁事故は己が災難に見舞われた様な思いにさせられた。ちなみに先代の海王
    丸は富山港で繋留保存されています。そこから数百メートルしか離れていない同港の防波堤外側(テトラポッド敷設箇
    所)での座礁であった。初めて新旧ペアでのお披露目の予定であった。
    お台場での再会は嬉しかった。タラップ乗船口に肩章をつけた当直士官が威儀を正して立哨している。カッコイイ!
    「幸多かれ!」目一杯腕を伸ばしてそっと船体を撫でました。 

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by ky-shige | 2012-02-02 00:32 | ブックデザイン | Comments(0)